うらばなし


姫「今しがた、あなたが見た光景は誤解なのです。ええ、恋人の修羅場によく使われる典型的な流れに、あなたは乗っているだけなのです。恨むならば、こんな展開に持ち込んだ方を恨みましょう」


ミ「……」


姫「カルツさんはあなたを愛しています。純粋に深く、何よりもあなたが大切だ。愛が薄れるこの世の中で、彼ほど純粋に人を愛せる方はいないでしょう」


カ「姫……」(じーん)


姫「それはあなたが、よく分かっているのでは?彼があなたに嘘をつきますか?」


ミ「じゃあ、なんで……」


姫「何のことはありません。彼の行動は全て、あなたに繋がる。あなたへの愛情表現として、自分の裸体を撮影し、それをミナナさんの本に挟めて、欲情させたかったのです」


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