うらばなし
シャ「しゃ、喋るわいっ。じ、ジエロは、わしの大切な友達で、わしといっぱい、しゃ、喋って……」(うるっ)
ク「な、泣くなよ、悪かった!」(子供相手に大人気なかったか。俺は大人なんだから、ここは大人らしく、よしっ)
シャ「ジエロぉ……」
ク「な、なあ、さっき腹減ったとか言ってなかったか」
シャ「ああ、聞き耳立てておったか、クソジャリ」
ク「ぐっ……(堪え)。菓子食うか。もとは姫を誘きだ……いや、食べてもらうためのものだが」
シャ「ふっ、『飴あげるからおいで』パターンか、このロリコンめっ」
ク「深読みすんな、しねえよ!」
シャ「おあいにくさまだったなぁ。人間――下等生物が作った菓子などわしの口には合わんわ!まあしかして、そちがそれほど、わしの空腹を満たしたい言うならば――おい、腕を出せ、はよっはよっ」
ク「は、はあ?なんだ」