うらばなし
マ「喰いなどせぬ。腹を壊しては、主君並びに騎士たちが心配しよう。虫歯の時の二の舞は懲り懲り故に」
骨「おうおう、そうしちゃってくださいませや、ごるあぁ!俺にはてれびじょん様という、俺の帰りを家でどこにも行かず待っている、可愛い奴がいんでな。
警察24時のかーちぇいす見なきゃなんねえし、じゃあな、いぬ――じゃねえ、ぶらっく!」
マ「逃すと思うか、白骨。まだ、『お手』をしていないぞ」
骨「いやいやいやいやっ、その図太い足で――げふん、つやつや毛並にぷりっぷりっの肉球で骨を踏むだなんて、汚れるし怪我すんぜ、おらあぁ!破片突き刺さって、抜けなくなっても知らねえからな!
傷口からばい菌入って感染症引き起こして、獣医でもお手上げな病気になんぞ、お犬さまああぁ!――あ」
(グシャアアアァ)
マ「ふん。主君以外に初めて、『お手』をしたな」