うらばなし
あえて、人間と魔物の殺し合いにしましたが、作中にあるようにどちらも同じなんですよ。
争いがある以上、様々な思考が渦巻き、結果的にその一端を担うあの物語たちが“現実的に起こりえる”のは否めません。
「信じたくはないがな……」
ですが、ロードも分かっているでしょう?
生命は、生きているからこそ、殺すしかないのだと。
他殺だろうが、自殺だろうが、生命は殺されて死ぬのです。私が書いたのはその一欠片でしかないし、改めて見直し感じました。
「何をだ」
私もきっと魔物を殺せるのだ、と。
「……」
冷めた目で見ないでくださいよ。
もしもの話は無駄ですが、仮にも戦いがあり、目の前に魔物がいて、それが私なり大切な人なりを殺そうとするなら、間違いなく私は歯向かうでしょう。
魔物の恨み辛みも分かった上でも、きっとそんなことは“知ったことではない”と、私にだって失いたくないものがあるのだからと、私は目の前の害悪を殺します。