うらばなし
ーー
渉「温泉だそうです」
藤馬「奥さま行くなら、俺も行ってやるよ」
五十鈴「貴様が行くなら、私は行かんぞ」
さざめき「迷う100%ーー内訳、五十鈴さんとわたるん行くなら行きたい50%。水虫藤馬と一緒に入りたくない50%」
藤「俺もてめえなんかと入りたくはねえよ!」
五「渉は行くのか」
渉「えっと、僕は強制参加らしくて」
五「こちらの都合も考えずに押し付けるのか。一言物申したいな」
渉「ええと、何というか、僕というよりは阿行さんが強制参加なのですが、阿行さんは僕が行かないと嫌だと駄々をこねたらしくーー」
藤「シシッ、ついにわたるんも大人の階段上らされるってか」
五「なっ、そうなのか!」
さ「フラグ100%ーー内訳、混浴露天風呂50%。同室布団一組40%。水かと思ったらお酒で酔っちゃった10%」
藤「あのデカパイの感想聞かせろよー」
五「だ、駄目だ!未成年がそんなことをしては!渉、行ってはいけない!行くというのなら、私もついて行くからな!」
さ「保護者同伴100%ーー内訳、五十鈴さんも行くなら僕も行く50%。わたるん心配だから40%。藤馬を置いてけぼりにしたい10%」
藤「聞こえてんぞ、カスビンゾコがっ。人の話きかねぇんなら、耳削ぐぞ。奥さま行くなら俺も行くってのに。つか、混浴露天風呂と聞いて行かねえ男なんて、この世にいんのかよ?」
渉「桜が見える露天風呂らしいですが、混浴かどうかは……」
五「あのおぶさり娘が行くのならば、狐の双子も来るのか?」
渉「ええと、秋月くんを誘ってみたら『血の温泉が出来上がるから遠慮しときますえ』だそうで」
五「不埒なことを考える輩が、おぶさり娘を見てーーの意味か」
渉「いえ、主に冬月くんの蜘蛛切無双が原因になるかと」
さ「渉くんの裸見た奴は、男女問わずか」
五「?見たから何だというんだ。私は特に血まみれになっていないが」
藤&さ「入ったのか!?」
渉「小さい頃です!今は入っていませんから!」