うらばなし

シャ「だから、うるさいわ小僧!逆に考えるのじゃ!そちが迷子ではなく、そちの親御さんが迷子になっている可能性もあるじゃろうが!」

シュ「うわぁ、その発想はなかったなぁ。でも、無きにしもあらずかもねぇ。この旅館かなり広いし、今頃迷子で泣いているかもしれないね」

ク「ダメな大人じゃないか、それ……」

ハ「おねにいさん、ボクがいなくて泣いてるのかな?ボクがいなきゃ、泣いちゃうのかな?」

シャ「ああ、今頃びえんびえん状態じゃろうな。そちがしっかりせいっ、親御さんを探すんじゃ!」

ハ「一人ではイヤだよ。こどもは一人にしちゃいけないんだ」

シュ「まあ、確かに。最近危ない趣味の人が多いし。可愛ければ男の子でも危ないからなぁ」

ハ「!おにいさんっ、ボクのことかわいいと思うのっ!」

シュ「へ?まあ、可愛いでしょ。小さな子だし」

ハ「えへへー。優しい大人だぁ。こどもを可愛がってくれる優しい大人だねっ。抱っこしてー!」

ア「アリスもー」

シュ「ええ……腕に変な筋肉ついちゃうなぁ。はあ、仕方がない。子供のばんざーい前にしたら、抱っこせずにはいられないかぁ」

ク「変な奴のくせに、面倒見いいんだな、お前」

シュ「子供は好きだよー。余計な知恵がなくて、扱いやすい。あと、お菓子あげればすぐに懐くとことかも可愛いね、単純で」

ク「おい、ちびっこ共、そいつから離れろっ!変な上に危ない奴だぞ!」

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