うらばなし

マ「心まで猫に染まることはあるまい。汝の魂は、気高い物であると努々忘れるな。元の器に回帰したいならば、この先の湯に浸かるが良い」

猫「……」

マ「良き旅路であることを願おう」(スタスタスタ)

猫「……………」

妻「こっちから、獣臭さーーでも、ワタクシ大好きらびゅんなあなたの匂いだから、許せちゃう匂いがこちらからー!って、あなたーっ!」

猫「……」

妻「あ、あなたっ!ど、どこに行っていたの!あなたがいなくなって、ワタクシ、心臓が冬眠状態だったのよ!?あなたが傍にいなきゃーーあなたという生きる理由が近くにいなきゃ、死ぬしかないというのにっ。感じるわ!あなたを感じて、生きている実感が湧くわ!五感全てで感じさせてっ。ナデナデクンクンベロベロ」

猫「するなっ」(べしっ)

妻「はああ、あなたの愛の鞭!爪を立てない猫パンチなあなたの愛をほっぺたから感じるわ!し、心臓がバクバクするっ。36分48秒もあなたから離れていたせいね、離れているからこそ分かるあなたの大切さが心臓から分かってしまうわー!」



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