うらばなし
にゃんにゃんデレデレ!組み
誉「わー、わー!すごいですっ、絶景の露天風呂です」
瑞希「誉、絶景はあっち。温泉入る俺を見ながら言うことじゃないと思うけど?」
誉「桜よりも瑞希さんです」
瑞「花より団子扱い?」
誉「はむ」
瑞「噛まない噛まない。にしても、いいね温泉。初めて入ったよ。誉以外の何かが入った物を全身隅々、肌から感じるなんて想像もしたくなかったから来なかったけど」
誉「修学旅行とか行きませんでしたもんねっ」
瑞「懐かしいねぇ。誉と離れたくないから、風邪引いたふりして欠席ーーは、あの先生が許さず、首根っこ掴まれてニメートルぐらい投げ飛ばされたものだから、本気で風邪を引こうと、かき氷食べながら水風呂に入ったなぁ。小さい誉が看病してくれたあの時は忘れないよ」
誉「私の時は、院の子がインフルエンザだったから、ずっとそばにいて修学旅行休めました」
瑞「あの時は大変だったなぁ。誉がインフルエンザで、先生が面会禁止令とか出すものだから。ーーまあ、何よりも、誉の中に俺以外の奴の中にあったものが『移った』っていう事実に気が狂いそうだったけど」
誉「二階の窓を割って来てくれた瑞希さんが、かっこよかったです!」
瑞「我ながらにバカなことをしたよ。子供だったからね。今は窓なんか割らずに、扉から入るよ。例え、先生がいようとも、今の俺ならどうにでも出来るから、ね」