うらばなし

骨(やってろやってろ、ブゥワカどもが。白骨死体のふりしながら先回りして、秘湯に『はばねろ』ぶち込んでやらぁ)

ド「……」ジッ

骨(はっ、ま、まさか俺の死体演技を見抜いているのか、このドラ公!ど、どういうことだ!どこからどう見ても、白骨死体様々じゃねえか!)

ド「……」ジィ

骨(こんな舎弟に俺の演技が見破られるわけがねえぇ。ああ、こりゃあれだ。猫が何もないところを見る現象だ。だから、いい子にゴロニャンしてろや。後で、カニカマ乗せた猫缶あげるから!)

ド「……」ガオー

骨「猫缶が惜しくねえのか、てめえはあ!」

冬「そういうあんさんは、命が惜しくないどすなぁ」

骨「ヒャヒっ」

依「頭半分無くなってるのに、まだ動くんだ……」

冬「石臼で挽いて、鯉の餌にしても、翌日になれば茶の間でテレビ見る阿呆どすえ」

依「案外、最強なんじゃない……」

骨「お、おう、俺はカボチャなんじゃねえのか。みんなから慕われる黒皮栗カボチャなんだろ?だったら、見逃せよぅ」

冬「あんさんは生ゴミと混ざったカボチャの皮や」

骨「より面倒な分類の仕方じゃねえか、俺!?」

冬「またろくでもないこと考えているんやろ?僕たちがこれから行く秘湯に、青酸カリでも流すつもりやったんやろ」

骨「さすがにそこまで考えてねえよ、鬼畜の鏡っ!ーーって、刀でじわじわ細切れにすんなや、鬼畜さまあぁ!きゃあああ!」


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