うらばなし
冬「桜の木の下には死体があるらしいけど、お前埋めても違和感ないどすなぁ」
骨「ありますー、ありまくりますうぅ!土の下から自己主張しまくって、掘り起こされんぞ、コラアァ!桜の養分吸って、桃色になって舞い戻るぞ、ェアーン?」
冬「ドラゴン、今から二百メートル以上穴を掘れ。人の手では掘り返されないぐらいに深い穴をな」
ド「……」ビクゥゥ
冬「出来るだろ、その図体なら」
ド「……」コクコク、エッサホイサ
骨「従ってんじゃねええ、お前それでも、ふぁんだじーで仲間にしたい生物一位か!世の中二の憧れがびびってんじゃねえぞ、男だろ!ーーヒャヒイィ、すみません、なま言い過ぎましたああぁ!」
依「早くしてよー、日が暮れちゃうじゃない」
冬「待っててなぁ、姉さん。石臼なしでも、粉々に出来るか挑戦しとるからぁ」
骨「ぎゃああっ、俺の体が塵芥に!?おろろーん、わたるーん、助けてくれー!」
冬「ドラゴンまだぁ?わたるんはんの名前口にするこいつの声、もう聞きたくないやけど」
ド「……」エッサホイサ
依「さすがドラちゃん、もう体がすっぽり入るほど掘ったのね」
骨「早すぎんだろ、死への『かうんとだうん』!誰かつっこめやあぁ!」
依「ドラちゃーん、それぐらいでいいんじゃないかなー?」
骨「たった数行で、呼びかけなきゃ聞こえないほどの深さ!?」
冬「これならあんさんも、帰って来れへんねえ。あー、せーせーするわぁ」
ド「……」エッサホイサ……アレ?
依「ドラちゃんどうしたの?」
骨「おうおう、お風呂ハプニングシーンもしねえてめえが、その呼び名を使うことに誰も物申さねえと思ったか!どこでもドアあったら、真っ先に女湯行く俺に謝りやがーーすみませんんん、だから、足でグリグリしないで下さいませえぇ!」