うらばなし

一、「今の誰?変な男に言い寄られているのか、大丈夫なのか?」

二、「今の電話、男からだよね。気をつけた方がいい、君は可愛いから。困った時は、必ず俺に相談してね」

三、「今の、聞かない男の声だね。誰?バイト先の人?迷惑だね、本当に。携帯電話の電源切っておこうか」

四、「俺と話しているのに、どうして他の男と話しをするんだ?俺の話、つまらない?ごめんよ、もっと君が楽しめるようにするから、そんな奴と話すのはやめなよ」

五、「なんで、知らない男から電話がかかってくるのかな?君の交友関係は知り尽くしたつもりなんだけど、やっぱり外はいけないね。俺から君を奪おうとする奴が多すぎる。そいつの番号、消しとくね」

六、「電話かかってきたみたいだけど、男からだったから着信拒否しといたよ。どうしても連絡したいなら、俺が伝言役するよ。俺以外の男の声なんか聞かない方がいい。耳が腐るから」

七、「俺以外の番号が入った携帯電話、まだ持っていたんだ。貸して、壊すよ」

八、「今の誰?君に電話してくるだなんて、気持ち悪い奴だねぇ。下心見え見えだ。ねえ、そいつの名前と住所、教えてよ。早く」

九、「ああ、まだ君に電話して来れる男なんかいたんだ。君も、あれだけ番号教えるなって言ったのに、俺との約束守れないんなら、どうなるか分かっているよね?君と、そいつが」

十、「他の男と話しても君は悪くない。悪いとすれば、俺以外の奴がいる外のせい。離れていても俺と話せるから気にしなかったけど、他の男と話すためにあるのならもう要らないね。携帯電話なんかなくても、これからずっと、俺と話せるようにしてあげるよ」

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