うらばなし
「飲みたくないです飲みたくないですー!」
「どうにかされたいのが希望かぁ。体内年齢10代、いくらでも頑張れるなぁ!」
「目が笑ってないですよ、リヒルトさん!こ、怖いです!」
「とりあえず、五日間。何も口にしなければ、嫌でも僕の血を求めるよね?それとも、僕の指を一本だけ与えて、一カ月閉じ込めようか?骨になっても僕の指にしゃぶりつく君が目に浮かぶねぇ。はたまた、無理やり口をこじ開けて、流し込んであげようか。血だけじゃなくて、もっと君の好きなモノを混ぜてあげよう」
「ひっ」
「泣く?怯える?謝る?全部して、抱き締める。罪悪感まみれの君を好きに出来るのは僕だけの特権だ。僕をこんなにさせた贖罪は何か、よく分かっているよねぇ。それで?尚も、僕から離れたいと言うのか。ーー僕を、嫌いになったのか?」