うらばなし
雛「ど、どこだろう、ここ……」(キョロキョロ)
ロ「……、大方、予想通りだ」
姫「最近の一押しさんです」
雛「だ、誰か……い、いません、かー。迷子になるなんて、そんなーーあ、そんな時には、スマフォのマップを使えばいいって、紫暮さんがーーっっ」
ロ「膝ついて、打ちひしがれているが」
姫「現代っ子には死の宣告にも等しい、圏外です」
雛「し、しっかりしなきゃ。まずは、雨風を凌げる場所を探して」
ロ「帰れないこと前提だな」
姫「生き残るためには、彼女のような決断力が必要不可欠ですよ」
雛「えっと、次に飲み水と食料ーーあれ?人が……!あ、あの!」タタタッ
姫「噂通り、優しい子ですねぇ」
雛「だ、だだだ、大丈夫ですか!?あ、血、血がっ!きゅ、救急車、救急車ー!」
ロ「圏外で使えないんだろ」
姫「焦ってしまい三秒前のことを忘れてしまったようです。思い出し、スマフォ投げ捨て、必死に空波の体を揺さぶってますよ」
雛「し、しっかりして下さい、あの!が、頑張って!い、今、助けを!だ、誰かーっ!お願いします、人がっ、誰かーっ!」
姫「ロード、今度こそ、ドッキリでしたプレートを」
ロ「もう少し待て。プレートはともかく、ダンボールで」
雛「う、ううっ、しぐ、紫暮さああん!」