うらばなし

ーー

作品は執筆中ですから、公開まで待ってて下さいねトトちゃんこんにちはー!(挨拶)

「きゃーきゃー!ど、どど、泥棒!」


ぐっ、じ、地味に精神的ダメージが来ますね。

怖がらないで下さい。サンタクロース並みに怪しい者じゃない不法侵入者です。

「え、こ、怖い人じゃないんですか?」

いえいえ、良い子たるトトちゃんの願いを叶えに来ました。

どうぞ、こちらの紙に願い事を書いて下さい。叶うように、笹に吊しておきますから。

「よく、分かりませんが。えっと、ここに願い事を書けばーーあっ、私、文字が書けません!」

異界の吸血鬼たるトトちゃんなら、そうなりますよねぇ。私が代筆します。

「はい!あ、あのですねっ。『リヒルトさんが、いーっぱい幸せになれますように!』と書いて下さい!」

ええ子やー。
思わず関西弁になるほど、ええ子やわー。


「私を幸せにしてくれるリヒルトさんも、こんな気持ちになってくれたらなぁって。叶いますか?」

叶います叶います!

「良かったー。ーーあ、文字が書けるなら、もう一個書いてほしいのがあるんですけど」

何でしょうか?

「このプレートに『すとらいき』と書いて下さい!」

どこでそんな言葉を覚えたのでしょう……

「何かに反抗する時には、これだと聞きました。リヒルトさんの血を飲まないためにも、『すとらいき』と書かれたプレートを掲げて、しょめーかつどーをします!」

随分と偏った知識のあげくに間違った反対運動を刷り込まれましたね。まあ、書きますが。プレート掲げるだけでは、あのいぢめっこリッヒーは意に介しませんよ。

最悪の場合、もれなくトトちゃんへの監禁活動が始まるかもしれません。

「ひっ」

前回のアイス事件がある以上、トトちゃんに危ない橋を渡らせたくはない。リヒルトの血を飲ませるならば、リヒルトにはそれ相応の代償を負ってもらいましょう。

何かありませんか?リヒルトが、こんなことがあれば困るというのは?

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