うらばなし
ーー
帝「とうとう、俺は気付いちまったんだ」
友人「そうかそうか。俺が指摘する前に、伊達メガネ似合わねえと気付いたか」
帝「古来より、主人公はメガネをしない風潮があるが、メガネキャラは二枚目ライバルとして、熱血主人公よりも女子の支持率が高いのだ」
友「確かに、アニメとかでメガネかけた主人公は少ないな」
帝「しかして、俺は主人公。誰もが憧れる超主人公。メガネなんざかける必要性はないが、二枚目引き立たせるためにも外すわけにはいかない」
友「ああ、ほんと、メガネなんざかける必要ないな2,0」
帝「主人公にも、ライバルにもなれるオールマイテイィンッ、な俺。メガネを外せば熱血系統で魔王を打破!メガネをすれば、闇と共に生きるクールイケメン!」
友「すっげー、どっちとも当てはまらねえ」
帝「メガネをかけた今の俺は、そう、マルコ!普段は帝の中にいる存在だが、このメガネによって外界へと浮上するのだ!」
友「おう、帝。ゲーセン寄ってかね?」
帝「無知なる友よ。我はマルコ。間違えないでもらおうか」
友「間違えた、お前はバカだったな。ーーん?なんか呼ばれたような」
帝「はっ、殺気!」
友「物陰に隠れんなって」
帝「くっ、なんという殺意だ!ちっ、我を殺しにかかろうとしているな!帝の中に封じた我を、消し去りたいらしい。なに、帝、そんな……我はお前のライバルだというのに、『ダチだろ』とは……。ふっ、やはりお前には敵わないな。ああ、後は任せたぞ」
帝「任せとけよ!」(メガネ外す)
友「どっちもウザいのがよく分かった」