うらばなし


ーー


紅葉「幻滅だわ!ヤンデレのくせに泳げないだなんてっ。そんなんで、雛が守れると思ってんの!」

紫暮「……」(ずーん)

雛「お、落ち込まないで下さい、紫暮さん!わ、私が無理して誘ったせいで、あ、い、いえ、私が流されたせいで、だ、だから、し、ひぐっ、紫暮さんは、な、なんにも、ぐす、わ、悪くないから、おち、落ち込まないでくだ、ひぐっ」

紅「雛を泣かすだなんて最低ねっ。落ち込んでる暇あったら、手錠の一つでも用意しなさい!」

紫「理不尽と書いたソフトボールを君の顔面に投げつけたい……」

雛「ごめんなさいっ、わ、私が、ずびー」

紫「泣かないで、雛。雛は何も悪くないからーーん?」

紅「あら、花火ね」

雛「ひゃっ、し、紫暮さん!?」

紫「雛が花火の音にびっくりしないよう、耳塞いでるだけだよ」

雛「く、くすぐったいです」

紅「待ちなさい!カメラ用意するから!」

紫「遠慮と書いたボーリング球を投げつけられたい?」

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