うらばなし
空波ワールドだからこそ出来ること=細かなツッコミはなしの方向で
ーー
チュンチュン。
紫暮「朝、か……。雛、朝だよ。連休初日の今日はどうぶつ王国に行くってーー」
チビ雛「すーすー」
紫「……」
チビ雛「むにゃむにゃ」
紫「まったまったまった。まてまてまてまて……!」
(なんで、雛にそっくりな子供が俺のベッドにいるんだ。そうして何で俺は、幼稚園にも行ってないような子供と添い寝していたんだ、なんで!)
紫「……、本物だよな」
(頬つつく)
チビ雛「うー、うーん」
紫(目、覚ましたか)
チビ雛「う、うわわわん!」(ぐずりーん)
紫「っっ!」
(何で赤ん坊の泣き声は、こんなにも耳障りなんだか。口を塞ぎたいが、雛そっくりだから、抵抗があるな……。それよりも、雛はどこだ)
紫「まさか……!」
チビ雛「う、うぅ」
紫「泣き疲れて寝る前に、教えてほしいことがあるんだけど」
チビ雛「うー?」
紫「君、誰の子?」
チビ雛「パーパ!」(だっこーなポーズ)
紫「orz」
チビ雛「パパー?」
紫「まさか、雛が俺の子を産んでいたなんて。結婚する前に作っては、彼女の大学生活に支障出るし、何より子供ばかりにかまけて俺の相手してくれなさそうだから、作る気はなかったのに」(ため息)
チビ雛「だー、だーっ」(だっこー)
紫「痛い痛い、腕の皮膚を引っ張るな。それよりも、雛はどこだ」
チビ雛「だあっ」
紫「抱っこしてあげるから、教えてくれないか」