うらばなし

チビ雛「きゃっきゃっ」

紫「雛そっくりで可愛らしいとは思うけど、果たして俺は雛以外の奴に愛情持てるのかどうか……」

チビ雛「パーパ!」

紫「……」ジイィ
(愛情持てるな。なぜだ、雛みたいな愛らしさがある。こいつは雛じゃないのに、子供だからか?顔がそっくりだからか?いや、外見ではなく、俺はそれが雛だからこそ愛せる訳で、この子供は別人。それでも)

チビ雛「きゃわぁ」

紫「……」
(まずい、雛の時みたく、抱きしめ可愛がり、隅々まで口づけしたくなる。俺にそんな趣味があったのか、いや、有り得ない。雛以外にこんな感情を抱くことなんか断じて。いくら雛そっくりーーあの変質者幼なじみから奪い返した、ちっちゃな雛が写っている写真と瓜二つでも別人なんだ。ならーー)

紫「……、雛」

チビ雛「あーにぃ?」(なーに)

紫「雛」

チビ雛「ひゃい、ひなでしゅ、にしゃいでしゅ」

紫「………………」

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