うらばなし
ーー
紅葉「雛が同棲しないからって、子供作って無理矢理束縛ルートに持ち込むそのクソ根性、いったい何回叩けば真っ直ぐになるのかしらねええぇ!」
紫「君は人の話をきっちり聞くように」
紅「雛の子供がいるまで聞けば、大学ほっぽりだして、あんたに鉄拳食らわすには十分な理由でしょ!子供いたら、気を使ってオカズになりそうなこと出来ないじゃない、浅はかよ!」
紫「子供の前で変なこと言わないように。ともかく、幼なじみなんだろ。この子供を見て、何か気づくことないか」
チビ雛「パーパ!」
紅「あんたへの殺意しか芽生えないわ。また可愛らしい子供を作って」
チビ雛「マーマ!」(紅葉に向かって)
紅「……」
チビ雛「パーパ!」(紫暮に向かって)
紅「雛だわ、この子」
紫「今ので分かるのか」
紅「ええ、幼少のあたしに『天使』という言葉を覚えさせた愛らしさと言い、まったく知らない男女に向かって、『パパ』『ママ』言うあたり、間違いなく雛よ。この頃の雛は、男女の修羅場を起こす存在だったわ」
紫「幼なじみが言うなら間違いないか……」
紅「あああっ、なんで、雛ったら、こんなに小さくなって!何かの病気なの!?ベンジャミンなんたらなの!?」(チビ雛ぎゅーっ)
紫「小さくなって言いながら、雛の胸に頬ずりする君は、即刻処刑でいいよね」(超笑み)