うらばなし
紅「肉たたき装備しないでくれるかしら。んー、こんなことってあるのね」
チビ雛「ママー、だーっ、だーぅ」
紫「雛、それに抱っこされない方がいい。こっちおいで」
チビ雛「あーい」
紅「くっ、母乳が出ればっ」
紫「どんどん君の変質者加減に磨きがかかってくるな。とりあえず、病院か。いきなり小さくなるなんて、どこかに異常があるとしか思えない」
紅「病院行っても、あんたが精神科行きになるでしょうね。信じてくれる奴はいないでしょう」
紫「だったら、どうしろと?」
紅「そうねぇ。ーーちょっと、信治くーん。いるんなら、来てくれないかしらー!」
信治「はいっ、紅葉さん!」(がちゃっ)
紫(ビクッ!)
紅「病弱信治くんなら、インドアでしょ?ネットとか詳しそうだから、雛のこの状態について調べてちょうだい」
信「はい!すみません、パソコンお借りします!」
紫「雛のためなら別に構わないが、俺と雛の部屋にどんどん変質者が……」
紅「orzしないでよ。彼は、いわば、あんたの後輩。これを機に、きちんと面倒見てちょうだい」
紫「高校生の後輩なんか知らない」
紅「彼、佐々木信治くんはヤンデレの卵なのよ」
信「紅葉さん一筋です!」
紫「……」(すっごい哀れみの表情)
紅「さあ、あたしをヤンデレトーカーしたからには、働いてもらうわ」
紫「働いてもらうのは良いけど、まずは口から出ている血を何とかしてくれ」(ティッシュ投げつけ)
信「す、すみませんっ。外で、小さな子が、紅葉さんや師匠に向かってママパパ言うものですから、吐血死寸前でした。でも、紅葉さんの僕を呼ぶ声で目覚め、ここに至る次第。やはり、僕の生きる理由は彼女の他なりませんね」
紅「その意気よ、信治くん。これで結果出せたなら、『信治くん』から『信治』と呼び捨てにしてあげてもいいわ」
信「は、はいいぃ!」
紫「床を汚すな」