うらばなし

信「ぐふっ。ーーあ、ありましたよ。『彼女が小さくなった時の対処法』が」

紅「どれどれー。ふむふむ、たくさんの水と栄養を与えれば、一日で元に戻るのね」

紫「確かに雛は花のような存在だけど……」

紅「たくさんの水はともかく、栄養って何かしら?」

信「愛情込めて育ててね、と書いてあります」

紫「本気で花の育て方と間違ってないか」

紅「愛情が栄養。そうして、水。そう、分かったわ。一緒に一日中お風呂に入らなきゃならないのね!ちょっと、お風呂借りるわよ」

紫「貸す訳ない。雛と俺しか入らない浴槽に、変質菌を混ぜてなるものか」

紅「でも一人で入らせるわけにはいかないでしょう?溺れちゃうわ」

紫「脳内おっさんの君と雛を入らせるわけにはいかない、溺れさせようか」

紅「そう。なら、雛に決めてもらいましょうかねぇ」

チビ雛「むー?」

紅「お風呂でバシャバシャしたいひとー!」

チビ雛「はーい」

紅「なら、雛。どっちとお風呂に入りたい?ママとパパ、どっちがいいかしら?」

紫「いくら小さくとも、雛の一番は俺だ。俺に決まっている。そうだよね、雛?」

紅「ここで雛があたしを選んだら、あんたの病みがますます深まるわね。壊れて狂うほどのさまをあたしに見せなさい!」

紫「雛、こんな変質者なんかほっとこう」

紅「雛、ヤンデレをもっと病ませるために、彼以外の人を選んで病みコースに行きましょう」


チビ雛「うー」

紫&紅「さあ、どっちと入る?」

チビ雛「……」



< 1,586 / 1,773 >

この作品をシェア

pagetop