うらばなし
信「ぐふっ。ーーあ、ありましたよ。『彼女が小さくなった時の対処法』が」
紅「どれどれー。ふむふむ、たくさんの水と栄養を与えれば、一日で元に戻るのね」
紫「確かに雛は花のような存在だけど……」
紅「たくさんの水はともかく、栄養って何かしら?」
信「愛情込めて育ててね、と書いてあります」
紫「本気で花の育て方と間違ってないか」
紅「愛情が栄養。そうして、水。そう、分かったわ。一緒に一日中お風呂に入らなきゃならないのね!ちょっと、お風呂借りるわよ」
紫「貸す訳ない。雛と俺しか入らない浴槽に、変質菌を混ぜてなるものか」
紅「でも一人で入らせるわけにはいかないでしょう?溺れちゃうわ」
紫「脳内おっさんの君と雛を入らせるわけにはいかない、溺れさせようか」
紅「そう。なら、雛に決めてもらいましょうかねぇ」
チビ雛「むー?」
紅「お風呂でバシャバシャしたいひとー!」
チビ雛「はーい」
紅「なら、雛。どっちとお風呂に入りたい?ママとパパ、どっちがいいかしら?」
紫「いくら小さくとも、雛の一番は俺だ。俺に決まっている。そうだよね、雛?」
紅「ここで雛があたしを選んだら、あんたの病みがますます深まるわね。壊れて狂うほどのさまをあたしに見せなさい!」
紫「雛、こんな変質者なんかほっとこう」
紅「雛、ヤンデレをもっと病ませるために、彼以外の人を選んで病みコースに行きましょう」
チビ雛「うー」
紫&紅「さあ、どっちと入る?」
チビ雛「……」