うらばなし
ーー
雛「どっちとも目がギラついて怖いですっ!」(ガバッと)
紫「どうしたの、雛。まだ朝にもなってないのに」
雛「あ、あれ?紫暮さん?」
紫「まだ寝ていよう。おやすみ」
雛「起こしちゃってごめんなさいっ。ーーじゃなくて、私小さくなってました!」
紫「小さくて可愛いよ、雛は」
雛「そうじゃなくて、私、赤ちゃんになっていて、紫暮さんと紅葉ちゃんとお風呂に、選んで
その……」
紫「寝ぼけているね」
雛「は、はい……」
紫「雛は雛のままだよ。けど、小さくなった雛は俺と幼なじみ、どちらを選ぶの?」
雛「え、それは紫暮さんです」
紫「……」(無言ぎゅー)
雛「だって、紅葉ちゃんは単位落としそうだから、早く大学戻らなきゃいけませんっ」
紫「……」(ため息)
雛「紫暮さん?」
紫「いいよ。結局雛は俺を選んでくれたし」
雛「??」
紫「連休は出掛けず、ずっとここにいようか」
雛「えっ、連休初日はどうぶつ王国に」
紫「初日は雛が寝過ごしたから、なくなりました」
雛「紫暮さんが離してくれないからですすす!」
紫「ごめんごめん」