うらばなし
ーー
うわあい、リッヒーから「むせび泣くトトちゃん見せてくれるなら、作ってあげる」ってなことで、惚れ薬を作ってもらいましたよー!
ロード「満面の笑みで毒物を掲げるな」
ふっ、よもや、この手に惚れ薬を持とうとはーーロード!ここは一つ。
ロ「軽蔑する」
冷めた目で見ないで下さい絶対零度!
い、今ので正気に戻りました。
いかんせん、夢のお薬を手にし、我を失っていました。やっぱり心から愛してもらいたいっ!
「リヒルトとかいう奴は、そんな危ない薬も作れるのか」
ええ。もっと危ないものを作るのが家業みたいなものですが。
にしても、さすがはリッヒー。この惚れ薬、何がすごいって経口摂取ではなく、経皮吸収。つまりは、この紫色の液体を飲んでもらうためにわざわざ葡萄ジュースを買ってきて混入せずとも、『うおらぁ』とかければいい代物。先に言ってほしかったよリッヒー!
「ものの見事に混入しているな。黒に近い紫のせいか、葡萄ジュースが泥水みたくなっているぞ」
葡萄ジュースと混ぜたから、効果が薄くなってしまったか不安のところですが。
「使わないのだろう?」
ええ、そうします。
惚れ薬なんて馬鹿な物使って得た愛などと不要。そうでなくとも、ロードは私めに優しいものねっ!(葡萄ジュースぽいっ)
「ゴミ箱使用しない奴は嫌いだ。中身をきちんと流し、容器はーーあ」