うらばなし
ーー
そうだ、コタツムリになろう。
寒いとき、人間はコタツムリに進化出来る。コタツムリとなって、この寒い冬を乗り切ろう。
ではーーおや?
ハーメルン「おねにいさーん」(もぞり)
既に小さなコタツムリがいるだと!?
ハ「寒いんだもん。こどもが風邪引いたら大変なんだよ。こどもは弱いんだから、大人は守らなきゃ。あたためてー、となりー」
いやいや、それよりも、もっと面白いことをしてあげましょう。
ハ「面白い?こどもが喜ぶこと!?」
ええ。真のコタツムリを見せてあげましょう。ハーメルン、そのままでいて下さい。
ハ「分かった!」
では。一、目標の反対側(足側)に回る。二、コタツに潜る。三、無防備な目標の足を掴み。
ふはははっ、コタツムリが食ろうてやるわあぁ!(足引っ張る)
ハ「キャーっ」(子供特有のはしゃぎ声)
頭まで入れー、コタツの中でホカホカにした後、ミカンと共に食ろうて取り込んでやるぞー!
ハ「ヤー、キャキャ」
クロス「何やってんだ、お前」
へ?
ク「頭入れて、足出して。マナー悪いぞ」(足、引っ張り)
ぎゃー、冷たい外に出されたー!
ク「馬鹿みたいなこと言うなしてんな」
子供と遊ぶからには、これぐらいが丁度いいのですよ。どれ、クロス。遊んであげるから、コタツに寝そべりなさい。コタツムリにしてやりましょう。
ク「俺は成人している!だいたい、コタツムリってなんだよ!」
コタツに住まう新人類のことです。
ハ「おねにいさーん、もっとー!コタツムリするのー!」
ハーメルン、コタツムリは終わりです。子供はお外で遊ばなければなりません。そこの同い年ぐらいに見えないこともないような彼が、ハーメルンとお外で遊んでくれるそうですよ。
ク「さすがにハーメルンぐらいには間違われないからな!」
ハ「おにいさん、大人なんだね!」
ク「大人だ!」
ハ「なら、こどもと遊ばなきゃ!何する?鬼ごっこ?かくれんぼ?ボールで遊ぶ?ねえねえ、はやくー。こどもを待たせたらいけないんだよ!こどもは、待ってられないのー!」グイグイ
ク「え、い、いや、俺はこれからーーおい、こいつの相手はお前が」
グーグー。
ク「コタツムリになってんなああぁ!」
※子供は風の子、大人は火の子の典型例。