うらばなし

ーー

シャル「サンタは何処かああぁ!」

ラスク「今日はやけにご機嫌ななめだねぇ、シャル」

シャ「ぬぅ、盗人めが!今回はそちに構っている暇はない。のけっ、のくのじゃ!」

ラ「ジエロ(クマヌイの手)で叩かれてもなぁ。でも、シャルってサンタさん信じているんだ?」

シャ「はあ?信じるも何も、実在するではないか。こどもたちにプレゼントを配る紳士じゃろう?本来なら子供だけだが、わしにも欲しいものあげるからここに書け、な手紙が届いたのじゃ!まあ、レディたるわしはそれほど期待していなかったのだが、書いてやったのじゃ。なのに、なのに」(プルプル)

ラ「何をお願いしたの?」

シャ「A型の血液じゃ!BでもOでもABでもないA型!まろやかな味で甘さ引き立つA型の血液を頼んだのにぃ!」

ラ「シャルはやっぱりA型が好きなのか。一番飲みやすいものね。万人受けする味だし。もうちょっと大きくなれば、B型あたりが美味しく思えるよ」

シャ「B型は少し苦味があるではないか。そちはどうなんじゃ?」

ラ「俺はAB型」

シャ「ふん、通ぶりおって。少し人と違った好みを出せば、背伸び出来ると思うているのか。青いのぉ、小童め!」

ラ「俺が小童扱いなら、シャルは赤子だね」

シャ「精神年齢の話じゃー!そちと付き合っている暇はないと言うておるじゃろ!サンタじゃ、サンタを狩るのじゃああぁ!わしにトマトジュースを飲ませた、憎きサンタをー!」

ラ「トマトジュースの缶にA型血液と書かれた紙が。シャル、こんなのに騙されたの?」

シャ「だ、だだだ、騙されてなどおらぬわ!だ、だまー、そ、そう、わざと騙されてやったのじゃ!サンタの遊びに付き合ったまで!」

ラ「まあ、一口でトマトジュースと分かったのに、全部飲んでいるみたいだし。遊んでもらったなら、サンタさんに感謝しなきゃ」

シャ「遊んでやったのじゃ!奴(きゃつ)を血祭りにするまで、遊んでやろうではないか!」

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