うらばなし
秋「身に染みたかいな、冬月。あんさん、自分がどんなに愛されているか知らんやろ?」
冬「兄さん……」
依「早いわね、秋月くん」
秋「冬月に早く罰を受けてもらいたいもんやから、足も早ようなりますえ」
冬「罰って……」
渉「立派なクリスマスケーキですね。二段重ねの初めて見ました」
秋「クリスマスケーキを食べることが出来ない病人の前で、ケーキを食べる。これほどの罰が他に存在しまへんよねぇ」
渉「冬月くんには、おかゆですよ。食べられますか?」
冬「もう、みんなして。風邪治んなくていい思うことばかり……。愛されているんどすなぁ、僕」
依「気づくの遅い」
渉「気づいてなかったんですか」
秋「今更やねえ」
「「「好きじゃなかったら、一緒にクリスマスは過ごさない」」」
依「に決まっているじゃない」
渉「でしょう」
秋「のは自然のことどすえ」
冬「かなわんなぁ」