うらばなし
シ「大方、この光景も遠見(覗き見)しているのでしょう。不愉快ですわ。素直にならない兎の本音を暴くために使われるのは」
ナ「す、素直にって。はあ?」
シ「もしくは、恥ずかしがり屋なのかしら。一度、甘えてみたらどう?拗ねてばかりでは、お話になりませんことよ」
ナ「は、はずかしっ!ぶ、ブゥワカじゃねえのか!俺がいつ、そんな!」
シ「あなたも、私のポチのように従順にーー自身にも主にも正直な生き物であれば、少しは生きやすくなりますわよ。ねえ、ポチ」
ポ「マスターの足元にいることこそが、俺の人生です」
シ「ふふ。いい子ですわ。では、ごきげんよう。愛らしい兎さんーー規格外の召喚師の所有物さん、あれに飽きたのなら私が飼ってさしあげてもよろしくてよ。その時は、いつでも私の足元に来なさい」
ナ「だ、誰がっ。俺の主はオドエーヌ一人だけなんだからな!」