うらばなし
ーー
クロスー、大変だー。
『俺は兎じゃねえぇ!』という、クロスのキャラ被りが現れたー。ここは被らないためにも、『俺は兎だああぁ!』とこのウサ耳を装着してくれー。
クロス「するかああぁ!」
あえて、キャラ被りの道を行くというのか。クロスポジションに、ナススくんがいてもおかしくないほど被っているというのに。
ク「被るも何も、兎扱いされれば、誰だってこうなんだろ!俺は人間だ!」
そうですね。クロスには、単細胞童顔ポジションが残っていますものね。
ク「姫の騎士!騎士だからなっ!それ以外のものにはならない!」
さて、久々のクロスいぢめとして、出演して頂いたナススくんですが。うらばなしが初登場。
ク「聞き捨てならないことを聞いたぞ……」
あまりつっこむと、つっこまれた分だけ返します。
ク「そのどれもが、俺を怒らせることだと顔から察した……。オドエーヌとか、シンシアとか、妙な奴らも初登場じゃないのか」
いえいえ。ナススくん以外は他に出演しています。
オドエーヌは『悪魔は人に依存する』で。シンシアとポチは、『ちゆまど』にて。前々から私めの作品読んでくれている方なら、シンシアたちのみ出演の短編があったことを覚えていてくれているんじゃなかろうかと思います。もう閉じてますが、召喚師絡みとして、今回の扉書きが出来上がりました。
ク「覚えてない」
姫なら覚えていてくれたのに、この単細胞童顔は。
ク「単細胞関係ない!」
かいつまんで説明すれば、シンシアは金髪のお嬢様系召喚師。ポチと名付けた美形悪魔の召喚物をいつも連れ歩いております。絵面的に、こちらは問題ないのですが。
ク「それを問題ないとか言えるお前の感性を疑う」
問題は、オドエーヌとナススくん。ナススくんはウサ耳みたいな角を生やした五歳児(見た目)。可愛さ満点の塊ですが、いかんせん、それをだっこするのはオドエーヌ。
扉書きにはありませんでしたが、オドエーヌおっさんですよ。絵面的にアウトでしょう。誘拐犯みたくなる。
ク「そうか?父親と子供みたいな感じだったぞ」
!!
た、確かに言われて見れば。
あぁ……。私めの心はこんなにも黒く染まっているというのか。社会の闇フィルターのせいで、何気ないものでも悪に見えてしまうとは。
ク「よく分からない物を見てんだな、お前……。シャイデレとか、分からない物も考えているし。何なんだ、それ?」
シャイデレというのを思いつき、確立させようとしましたが、どうにも、ツンデレに似たような。ーー素直になれないツンデレは恥ずかしがり屋だから、結局、シャイデレの分類はツンデレになるのか。いやでも、ナススくんはツンデレに思えなくて、もっと何かしらの。
ク「ぶつぶつ痛いこと言うなって」
まあ、結論として萌えればいいにたどり着きます。
ク「痛いことは、結局痛いところにしか行かないんだな……」
クロスも、シンシアちゃんが言うように、自分に素直になった方が生きやすいですよ。
ク「素直にって。ーーばっ、ひ、姫は俺にとっての主君で!俺は騎士として!」
素直にウサ耳を装着して、新たな世界を切り開けばいいのに。
ク「素直になってやるよ!自分に素直になって、まず、お前の頭切り開くことから初めてやる!」
※以下、恒例のトムジェリ競争。