うらばなし

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姫チョコを貰える日が、今年もやってきました。

クロス「姫チョコ……。た、確かにそうだが」

前のバレンタインでは、売り子のようにチョコを配る姫君でしたが、義理でも構わない。大多数義理の一人でもいい。やはり、女神から貰えるチョコは格別！一口サイズでも、砂漠での水のようにありがたい！

ク「あ、俺。あのチョコ以外にも、『クロスは日頃の感謝も込めて』って、マフラー貰った」

いてまえ、単細胞！（右ストレート）

ク「どわっ。な、なんだよ！チョコだけでも構わないんじゃなかったのか!?」

目の前で自慢とは、やられる覚悟があってするのでしょう？その貰った女神の恩恵を奪われてもいいと受け取った！

ク「勝手に受けとんな！」

第一、姫君からマフラー貰っておいて、一度も身につけないとは如何か！

首にアザ作って、ワケアリ過去を持ったマフラー常時着用中の高校生設定をつけてやりましょうか！

ク「いるかっ！つけんなら、せめて成人させろ！マフラーしないのはだな、その……汚れると思って」

乙女かっ！

ク「うるさい！俺が貰った物をどうしようが、勝手だろう！姫からの贈り物だ、騎士として大事にして何がいけない！」

っ、まともな反論された。クロスの分際で。

ク「人様を分際扱いするお前に、そっくりそのまま返してやる！」

クロスばかり酷いっ。クロスもならば、ロードとてマフラーを貰っているはず。果てはマンナカまでも。

私めだけのけ者だなんてっ、姫からのマフラーなら、例え常夏でも首に巻いているというのに！