うらばなし
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紅葉「という妄想をしていたら、昨日眠れなくなったのだけど、どうしてくれるのかしら!」
紫「いきなり人の部屋に押しかけてきて、それか。雛との家デート、邪魔したからには窓から退出する覚悟はあるんだね」
雛「ダメです!ここ5階じゃないですか!」
紅「このままじゃ、今日も妄想の続きを考えてしまうわ。そろそろ、手錠はネックになってきたから、今度はあんたの指が不可思議な力で触手になる編からやることになるから、あたしに現実見せなさい」
紫「カメラ片手なのは、そのためか。ベッド上での雛を見ていいのは俺だけだ」
雛「触手?」
紅「にょろにょろ」
雛「紫暮さんの指が虫に!?」
紅「そうよ。ベトベトギトギトよ!」
紫「そんな不衛生な物になるか。雛にくわえてもらうからには、いつも清潔だ」
紅「妄想ネタゲット!」
雛「し、ししし、紫暮さんっ。そ、そういうことは言っちゃダメですよ!」
紫「それをそのまま、18どころか25禁な君の幼なじみに言ってほしいよ」
紅「人間は成長すれば、頭の中、そんなことしかないのよ。三大欲求の一つは伊達じゃないわ」
紫「俺の頭の中は、もはや雛のことしかないけど」
紅「やっぱり、あたしの妄想通りに考えているのね!」
雛「え……。わ、私、紫暮さんのことすっごく好きですけど、そ、それだけじゃ、駄目ですか」
紫「そんなことないよ。雛の愛はよく伝わってくるし、俺は毎回、雛以上の愛し方をしていたいからね」
雛「紫暮さん……っ」
紅「はい。このまま、ベトベトコースね」
紫「君の返り血で、ベトベトになるコースでいいならやろうか」
雛「紫暮さん!?」