うらばなし


な、何なんだ……!
そのワードを聞く度に、頭が……い、いや、心の奥底が熱くなるような……!


「目を覚ませっ、元の自分に戻れっ!」


ぐっ……、この胸の高鳴りはいったい……。


な、何かが思い出せそうなのに。


「ほら、よく言っているじゃないか、お前。『二人っきりの世界を作ろう』とか『壊れるほど愛そう』とかとか……!」


ぐはあぁっ!
む、胸が熱いっ。

鼻血すらも出ようこの胸のときめきは、紛れもなく愛だ!


そう、私は愛している!

諸君、私は――ん?


「なん……だ?」


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