うらばなし
まあ、他人の好き嫌いを私は強制するつもりなんかありませんよ。ですが……、気を許しさえもしたロードに嫌悪されるのはなかなかに堪えて……涙がちょちょぎれます……。
「べ、別に泣かなくても。俺はお前のこと……って、なんか背中に紙が貼り付いているぞ」(ぺりっ)
え、神?
私の背にそんな神々しいものが。
「紙だ、紙。なんか書いてある。えっと、『先ほどの解答。目に入れても痛くないが嘘です。目に入れたら痛いですからね』」
騙されたあぁぁっ!
「何のことだよ、これ」
くそっ、姫に踊らされたっ。確かに嘘は一つだけと言っていたけど、これは騙されるっ。謀反じゃ、謀反をっ。
「何だかわかんねえけど、姫に何かするならタダじゃ済まないからなっ。つうか、お前が先に姫に何かしたんじゃないのかよ」