うらばなし
「……、どこぞの誰かと同じく、君の死に方が見えてしまうのは、君が自分の死に顔を見るからだろうな。ひどく気分が悪いものだ」
私の首に何か見えましたかね。
「君の手だ」
夢追い人は、一筋縄じゃいきませんから。鎌よりも縄でしょうねぇ。
「まあ、君の場合は書く行為ができる以上、簡単には死なないがな。どんなに自分を追い詰めようとも、自覚なしにへらへらとしていそうだ」
笑えればいいです、今でも後でも。
前も今も、やりたいことはやれているんでそれで十分ですよ。