うらばなし
「つまりは、細部がみたいと」
ヤンデレの醍醐味はその狂愛。
狂っているのに純粋という矛盾をはらみながらも、合理的な思考を持っているというその異常正常さ。
監禁、殺した、食べた。ええ、大いに結構ですが、今や三桁もあるヤンデレ作品。前より競争率が高くなっている中で、それらのワードは使い古されています。
いかにして、使い古されたワードで新しいものを書くか、作家としての勝負ですよ。
ほとんどのヤンデレ作品は見てきましたが、レパートリーはほぼ同じ。なんだか悲しくなります。
「なら、あなたが新しく書けばいいじゃないですか」
もちろん書きますよ。ただ、たまには別の方が書く新鮮なヤンデレだって見たいじゃないですか。
……ああ、わがままかなこれは。皆さんに期待してしまっている。
「いいのではないのですか。読み手はいつも楽しめる作品を探しているのですから」