うらばなし
突風が吹いたときに、「きたか」とか黄昏てみたい。
「中二病に入っているぞ」
オリオン座を見て、「哀れな姿になって」と悲しみに暮れたい。
「そんな君が哀れだ」
横にいる猫に「もうお前の正体は知っている」と言ってみた。
「言ったのか」
無視され、毛繕いしてます。白々しい猫ですねぇ、まったく。布団に体だけを入れて、頭は枕に乗せ、私をべしべし退かせる傲慢ぶりなのに、まだ正体を偽って猫被っているんですよ。
「微妙に上手いことを言うな。ああ、だから、最後のだな」