うらばなし
時には感情をむき出しにするのもいいことだ、恥じることなんかない。それでも私は、また君が内に溜め込むと見透かすが、爆発寸前になったら今度は私が伺おう。
あえて、『誰にも迷惑かけたくない』とした自身の苦悩を押し付けたくない君の気持ちを尊重して、何もしないでいた私だが。
君は叫んだ。訴え、嘆いた。ならば、その相手が私以外の誰かでなければならないということもあるまい。
感情の爆発というのは、所詮、『とことん叫びたい』というもの。聞き手が誰であろうと構うまい。その点、私は最適なモノだ。きっちりと聞き遂げよう。
向こう百年先まで覚えるほどに、君の訴えを隅から隅まで覚えてみせよう。なに、礼はいらない。私は私で好きなことをやらせてもらうだけだ。気に入ったモノに手を差しのべるのは当然のことであり、私は君を放ってはおけないのだ。
さて、次に叫ぶのはいつか。いい頃合いまで待つとしよう、それまで君は恙無く暮らすことだ。
PS,アンパンマンとやらはつぶあんだと君は言ったが、どうやらこしあん説もあるらしいぞ』