うらばなし
いえいえ、世話焼きも行き過ぎればお節介ですが、お母さんロードは丁度いいぐらいです。
「まだ言うか。お母さんとは、俺ではなく、ああ、渉のとこにいた五十鈴とかいう奴がお似合いなんじゃないのか。見た目は母親図とほど遠いが、中身はかなりの世話焼き。もっとも本人は、そんな自身の性格を好んでなさそうだが」
五十鈴た……こほん、五十鈴ねぇの葛藤ですね。本来、五十鈴ねぇは『死んだ人を助ける』のが役割ですから、生きている人にまで目を向けては本来の役割――やるべきことが疎かになるってんで、優しすぎること、見捨てられないことに、ひどく悩んでいましたねぇ。