うらばなし
幾千の銀糸がしとしとと
夜雨で彼らを思い起こす……
「彼らって誰だ?」
姿がない彼らです。私の中に根付いて、表にはまだ出ない彼ら。
夜雨の時になると胸元から頭にかけて何かを連想してしまうような、目を瞑るとぼやけた輪郭がゆらゆらと、形になろうと――いや、私に認識されようと立っています。
「何の話だ?」
私の中にいる方々の物語です。
「姫が言ってたが、そういうのを中二病って言うんだろ」
事ここにきて台無し!?
えぇ……
しみじみしんみりな雰囲気出したのに、幻想的な路線で行こうと思ったらいきなり脱線したよ。
やっぱりこーいうのはロードに聞いてもらうべきだったか。