うらばなし
詩リレー、夢物語
夢の橋を組み立てること十年。橋が一端となりて、十の現実侵食法に届きて、時の狭間で霧散する。
有限たる命で見る無限たる夢は、物語の一介に過ぎて、人を試食し、優雅な晩餐の一欠片となる。
夢物語となった現実は、虚空になりて、意味を持った無意味となる。
されば、人が見る夢物語とは現実の中の現象に過ぎず、人ここにありし場では立派な現実を借りた幻想である。