うらばなし
「誰が得するサークルだ、それは……」
私です。
などと、そんな思い出話もあった作品。いざ、完結させると嬉しさと虚しさがありますねぇ。
「虚しさ?」
ええ。
長い日をかけた作品がいざ終わると、何だか今までが振り返り、あの楽しさもここまでかぁとしんみりしてしまいます。
「何も次の作品に移ればいいじゃないか」
その作品ならではの書く楽しさがあるんですよ。確かに次の作品を書けば、楽しさはまたやってきますが、一作品の楽しさはこれで終わりかと思い馳せるんですよ。
「そんなものなのか……。にしても、今回の作品、妙に謎な部分が多くないか」
と、言いますと?
「ほら、名前は確か出ていなかったが、黒い吸血獣が追っていた下郎の存在や。魔法使いの家に現れた狐面の奴。てっきり、別作品の源兄弟かと思ったがどうにもしゃべり方が違うし。もっと細かに言えば、テレビでやっていた連続殺人事件というのも気になる」