うらばなし
「呼んだかな、親愛なる発端の一人よ」
ひみゃああぁっ!
「君の呼び声に私が真っ先に駆けつけたからと言って、何もそこまで歓喜せずとも、君が友と呼ぶならば私が来るのは至極当然のことだが――ああ、しかして見透かそう。歓喜ではなく悲鳴であったか」
いやだーっ、真っ先に駆けつけるのがあなたなんていやだーっ。ふゆっきー、あっきー、わたるん、阿行ー!五十鈴たん、さざめき、藤馬……は来ないとしても、なんで場違いなあなたが来やがるんですかっ!
「場違いではないな。ここは君の世界である故に、私の居場所でもある。逆もまた然りなわけだが、ふむ、見透かすとなれば、君が言いたいことはさしずめ、『お呼びでない』か。ああ、確かに私は、“半永久”と“四番目”との縁を持つが、この骨とはまったくの初対面。付け加えれば、中指の話とも通じない。友のためにと来ようとも、私の立つ瀬はないわけだが――」