うらばなし


「おい、わりゃあぁ、初対面で骨呼ばわりたあぁ、いい度胸してんじゃねえか。見ねえ顔だな、新入りか?なら、まず、しまの頭に挨拶すんのが礼儀だろうが、ェアーン?」


「呼べば来る。このアンパン〇ンのごとき出現方法は、君が言うところの萌えとやらに入らないか。というよりも、君は一度たりとも私に『萌え吐血』をしないな。見透かしてもいいが、それは私の心を傷つけるように思えてなかなか踏み出せないな。いや、あるいは、そう思えること自体が既に『見透かしている』のか――」


「聞けや、てめえぇ!」


「おや、行ってしまったか、発端の一人よ。これで何度めか、あれは私の相手をどうやらしたくないらしいが――さて」


「な、なんだ……」


「見るからに寝なくてもいい体をしているではないか、白骨よ。私と同じようにどうやら君も喋ることが好きみたいだが」


「ひゃひっ」


「思う存分、共に語りつくそうではないか」


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