うらばなし
――たこ焼き屋にて
「さすがはユリウスだよ。たこ焼きだなんて今まで作ったことがないのに、レシピ見ただけでこんなにも美味しく作れるだなんて。いいお嫁さんになれるよ――って、君はもう俺のお嫁さんだよね。そろそろ一人目なんか欲しくな、い゛っ」
「売り物食べたあげくにセクハラしないでくださいよ」
「相変わらず、キレのある右ストレートだね。そんなに俺といちゃいちゃするのが恥ずかしいからって、事がある度に威力を増さなくてもいいのに。どうせ俺たちはずっと一心同体、年がら年中、繋がっているという状態なんだから、一人目どころか二人目、も゛っ」