うらばなし
……。
浅はかな言葉でしたね、本当に。
「ああ、加え、『私たちの気持ち』もないがしろになってしまう」
私は、あなた方を書けていないんだよ?
未完もあって、物語の中で存分に生きさせてあげられてないのに。
「『それでも』、だ。君を嫌う者など、誰もいない。君が何よりも、私たちを愛してくれているのだから」
……。
「『一緒に落ちる人がいい』。いつかの君の台詞だが、私たちはそれ以上に、『落ちている君に手を伸ばす』ほど愛してみせよう。我が身の危険など関係ない、そうして君だけを落とさせることを良しとしない。なれば、共に落ち、助けてみせる。
君の意に反するだろうが、すまないね。――君が死んだら、悲しいんだ」