うらばなし
「忘れたら、その程度のネタなんじゃないのか」
言ったでしょう。
いつ使うか分からないと、ネタ帳に封印したままのだってごろごろありますよ。
第一、パッと出の言葉を長期間記憶するのは至難です。
ストーリー用にきちんと筋書きを立てたものならば、長い分、頭の中に残りやすいです。
一の次が二、二の次が三と順を追っていき、例え途中の二が抜けていたとしても、一と三はあるので、ああ途中に二があるなと思い出せます。
パン二枚重なっているだけならばおかしいと思い、もともとそこには何の具が入っていたかを思い出して、始めてサンドイッチとなる。
出来上がったサンドイッチは以降、そのままの形で鎮座します。例えまた具なり、パンなりを忘れようとも、形として出来てしまったサンドイッチの大まかを忘れることなんかなく、思い出すきっかけがあれば、すぐにもとの形に戻せます。