うらばなし
「あなたにしか書けない話です」
ならば、思い描いて行かなければ。書けずとも、いつか合間見てまた、こうしてこの時を生きられるように、私は明日も笑って、あなたたちと過ごしますよ。
「それにはまず、その顔を何とかしなくてはな。顔貸せ、みっともない」(ハンカチごしごし)
「笑い方、忘れるなよ」
「……」(前足、ポンッ)
「ゆっくりでいいですよ。長くとも、あなたがいればそれで十分に、先が見えますから」
はい。