うらばなし
「つまり……そのサンドイッチがストーリーということなんだな」
正解。
ストーリーであり、プロットです。
しかれば、プロットから小説を書くとは作るまでの過程を示します。
玉子サンドならば、卵はどこから出て、出た卵をどう調理して、パンはどう作り、どう切って、どうやって重ねるのか。
そうやって事細かなことを書いていって、始めて“小説”となるのです。
「へえ」
プロットは私の頭の中にあり、忘れることはない。
しかしてネタは隠し味みたいなものです。
どこからか浮かんだ、いつ使うかも分からない知識ならば、いずれは忘れて当然。隠し味と言っても毎回使うわけではない、作る予定すらないもの。ならば、いずれは頭の隅で消えてしまうでしょう。
カレーにコーヒー豆を入れると美味しいを仮にネタとしても、いつカレーを作るか分からないし、入れるかもその時の気分次第。
ネタとはそんなものです。必ず忘れるからと、いずれは使いたい知識(言葉)を書いているだけですよ。