うらばなし
愛してほしいと思うのは、愛しているから。
君の手首を鎖で繋いだのは、俺の手首と繋ぐため。
何もない部屋に入れたのは、俺以外を君の視界に入れないがため。
君の体にすがる俺は弱々しく思えよう。けれども、君を守るためならば猛々しくあろう。
こんな俺は、君の前でしか見せないよ。
絞め殺すほどに抱きしめて。鼓膜が破けるほどに愛を叫んで。
君が欲しくて愛しくて。
気がふれ狂って壊れそうだから、君を抱いて落ち着きたい。
愛し続けて、いたいんだ。