うらばなし
そうさ、夢なんて所詮、霞の光景さ(ニヒルに)
クロスー。
「なんだよ」
ちょっと失礼。(ぺたぺた)
「なっ、いきなり触るなっ」(べしっ)
ふう、やはりクロスはクロスですね。
「はあ?」
私め、決めたのです。
「いや、だから……」
アレは別人だったと。
「べつ?」
ええ、クロスではない何か。まったくもって違う人であり、金髪童顔だけでそう判断してしまった過ちと断定したところで、心置きなくクロスと触れあいたいと思います!
「あいっかわらず、意味分かんないことばっか言うよな、お前はっ!」
あ、あっちに姫がいる。
「え」(振り向く)
やっぱり、クロスとの触れ合いはこうでなければっ。
「おい、いないじゃないか――って、待て、騙したなあぁ!」