うらばなし


「うわっ、泡飛ばすな」


「きちんと洗わない君が悪い」


(このすりガラス向こうには、湯煙パラダイス的なものがーっ、ダメだ、怒られようが幻滅されようが、ご飯三杯はいけるオカズがあるのに無視できるかっ!――となれば)


激写っ!


「「……」」

「……」ブルブル



は、れ……?マンナカまでい、て……。


「何やってんだ、お前。あ、変わってくれんのかっ。こいつが洗え洗えうるさいんだ!」


「マンナカを連れ回して泥だらけにした君が悪い。……ところで、なぜカメラを構えている」


……(サッ)


「隠すな」(ガシッ)


な、仲のいい三人の思い出を撮ろうと……


「マンナカはともかく、俺はこいつと仲良くなりたくな――いだっ」


「単細胞はともかく、俺に嘘が通用すると思うか?」


……、ロードの背中を指先で、つつつーっとやりたかった。


「滝にでも打たれて、その穢れを落としてこいっ!」(ピシャリッ)


ひみゃああぁ!


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